Izumo Mingei Papaer
Production process
出雲民藝紙は、故 人間国宝 安部榮四郎が生涯をささげた和紙です。原料となる楮(こうぞ)、三椏(みつまた)、雁皮(がんぴ)の特徴をそのまま紙に漉き上げていきます。楮紙は、素朴で強靱、和紙の特徴を最も持っています。三椏紙は、楮紙に比べると幾分繊細で、虫に強い特徴を持ちます。雁皮紙は、「和紙の王」と称され、独特の光沢と渋みがあり、変色せず、虫にも侵されず、水にも強い。そして、細かな文字を書くことにも適しています。この雁皮紙の製作こそ、榮四郎が努力を重ねて磨き上げ、生涯情熱を注いだ手漉き和紙の技術なのです。
原料
出雲民藝紙は3種類の原料から作られる。
雁皮は県内に自生するものを使用。
雁皮は、楮、三椏と異なり、栽培が困難なので、山野に自生するものを採取しています。
雁皮は、楮、三椏と異なり、栽培が困難なので、山野に自生するものを採取しています。






出雲民藝紙制作工程ムービー


出雲民藝紙の制作工程
1 煮熟

2 灰汁抜き・塵取り


3 叩解


4 紙漉き

5 乾燥

この和紙が重なった状態を「紙床」と呼びます。「紙床」は、一晩おいて自然に水分を滴り落とした後、ジャッキで徐々に加圧して水切りをします。不要な水分が抜けたら、次は乾燥。紙床から紙を一枚ずつはがして干板に貼りつけて天日で乾燥させるか蒸気で熱した鉄板に貼って干す。最後に、繊維が均一に広がっているか、傷や不純物は無いかを確認し完成を迎えます。
